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インデックス[さくいん] No.82
かねおどり
時宗の開祖・一遍上人が始めた「念仏踊」の流れをくむ民俗芸能です。都城市高城町有水地区には、「有水鉦踊り」が伝わっています。踊りの由来は、有水地方を領した武将・有水備前守が、島津氏との合戦において劣勢となり、天正18年(1590)8月4日泥田で馬の足をとられたところを攻撃され、無念の最期をとげたという伝承に始まります。その後、寛永年間(1624~1628年)になると、有水地方は虫害による稲の不作や、疫病で牛馬が斃死するなど困難に見舞われました。これは有水備前守の祟りであるとして、彼の命日である8月4日に社祠を建立し、鉦踊りを奉納したところ、その年は災厄を逃れ、大豊作となったため、以来鉦踊りを続けることとなったといいます。
現在は、旧暦の8月4日に行われ、始めに有水神社で鎮魂の鉦を打ち鳴らし、次いで三島神社下の広場で踊りが披露されます。胸に太鼓を抱き、背に神を招くといわれる幟や幡(矢旗)を負い、鉦や太鼓の伴奏に縦列や円陣、あるいは踊り手が渦巻状の隊列になって力強く躍動的に踊ります。田植えの際の芸能が合流した「大太鼓踊」(うでこおどり)によく似ていますが、鉦踊りは3種の鉦が主体になっているのが特徴です。
件名 | 都城市、郷土芸能 |
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登録日 | 2018/04/23 |
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最終更新日時 | 2021/05/05 |